和名:ヒラタクワガタ 
学名:Dorcus titanus
大きさ:39〜61 mm ♀25〜34mm
採集できる季節:5〜9月
採集できる場所:このヒラタクワガタは、奈良教育大学の吉備塚古墳にあるクヌギでとれました。61mmです。けっこう大きいよ。
説明:クヌギ、クリ、カシ、ヤナギなどの木の樹液(じゅえき)をえさにしています。地図で、マークを探して、広葉樹(こうようじゅ)のはやしにいけば、たぶんみつかりますよ。

本州(ほんしゅう)から九州(きゅうしゅう)でみつかりますが、平地(へいち)に多いといわれています。平べったく、がっしりしたクワガタムシです。成虫のままで冬を越し、3年くらい生きています。

かたちの

とくちょう

  • 黒色。
  • 眼縁突起(がんえんとっき:眼を保護するように眼の中程にある)は、前から約4/5の長さで眼にかぶさっている。

♂の特徴

  • 頭楯(とうじゅん)は横長(よこなが)で、まん中あたりで切れ込んでいる。
  • 前胸背(ぜんきょうせ:ぜんきょうの背中)の横のふちは、二つの山がかさなったようになっており、まん中あたりにすこしでっぱりがある。
  • 大型の♂では、頭と前胸背はざらざらしているが、小型の♂はピカピカしている。
  • 大腮(おおあご)の内歯(ないし)の位置(いち)は分類のめやすになる。本州でとれるものは、おおあごの約1/4ぐらいの根元の位置にある。

♀の特徴

  • 頭楯は台形(だいけい)で、そのまん中あたりがくぼんでいる。
  • 頭部の中央には二つのコブがあり、頭楯の幅よりははなれている。
  • 前胸背の横のふちは、後ろのほうで斜に細くなっており、かどは全て丸くなっている。
  • 上翅(じょうし)にはまばらで小さな点刻(てんこく)をまんなかあたりにもっている。
さんこうに

した本

原色昆虫大図鑑II (甲虫編)北隆館

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